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2013.3. 8.Fri

宮ケ丁 渡 展

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タイトルが面白いです。
田村隆一が好きという作家のタイトルのつけ方が面白い。
「越境を唆す3つの窓」というタイトルは、簡単に解釈するとこうだ。
富山生まれの宮ケ丁くんは、都会に憧れを持つ。東京には、山を越えて行かねばならない。
富山のテレビ局は、当時、3局しかなかったが、そこから、多くの刺激を受けた。
という具合だ。
蝶の標本を見たのがきっかけで、「まばたきの夢 呼吸の数」という作品が出来た。
人間のように名前のない蝶たちでもその瞬きの数だけ、蝶の個体差があるという具合に,作品のタイトルがつけられている。
4メートルをこえる大作が二枚も展示されていて、見に来た人を驚かせています。
明日までなので,是非、ご覧下さい。

2013.3.15.Fri

悪夢

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キョンさんは、チェジュ島の出身である。
韓国の観光地で、キョンさんはソウルの美術大学を出たあと、日本の現代美術に憧れて,日本の多摩美術大学の大学院を受験。入学後は、夢をモチーフに制作したが、3.11の地震の津波の映像が悪夢となり、一週間のうち4〜5回ほど、夢をみるようになったらしい。
初日の3月11日にいらしたコレクターさんは、3.11に哀悼の意を捧げるといって,絵を予約して下さった。
作家さんがあまりに美しい人なので、そのギャップに驚くばかりである。

2013.3.15.Fri

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キョンさんの名前は、辰という字がついている。
占い師さんがつけたそうだ。
辰は,色でいうと紫だそうだ。
写真家のTさんがいらしたので、せっかくなので、ポートレートをとってもらう。
ユさんの修士論文は、悪夢についてですが、あまりにおもしろい論文なので、Tさんも熟読。
大きな顔に目は真っ黒。
背景は、心臓などの静脈がトクントクン脈打っている様として描かれている。
死人の魂が,大きな波に呑み込まれていく様を大きな目として象徴的に描いたのだろうか?
夢を見ることも楽しくなるという作者の貪欲さに驚かされる。

 


   

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