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2010.4. 8.Thu

東北画がたいへんなことに。。。。

今回の展示はすごいです。
来てみれば分かりますが。
100点以上の作品が所狭しとあります。
まず、ギャラリーの入り口、いつもと違って薄暗くて怖いです。
非日常空間での東北を堪能しに来てください。
お待ちしています。

2010.4. 8.Thu

私は絵描きのタンパク質である。

「最高傑作というのは誰にでも作れるものではない。芸術作品や文学、また他のプロダクツ、それにパフォーマンスでも、その人物が作り出した「作品群」が前提として存在しなければならない。略
最高傑作という言葉に値する仕事をするためには、まず多作であることが求められるわけだが、それだけではない。体系的.重層的な作品群であることが必須で、要するにルーチンワークを拒絶していなくてはならない。」村上 龍

「私は絵描きのタンパク質である」とユニークなテキストを投げかけた三瀬夏之助という作家は、誰にでも簡単に作れるものでない作品群を体系的.重層的に作り上げた、まれに見るすごい作家と思う。

今回も結果的に自らの限界に挑む強い意思を表明した。
常に新しいモチーフを獲得し、それまで培った技術と知識と情報を総動員して、活力のなくなりつつある、この美術界に問題を提起する。すごいなあ。
グローバリズムに適応するためには、国家でなく、地方に帰属意識を持った方が健康的だろう。
しかし、いまや、日本の地方は疲弊し、崩壊しかかっている。
個人として、グローバリズムに適応するか、社会的存在として、地方の自立のために努力するのか、
東北芸工大生の東北画の行方はいかに?

2010.4.15.Thu

鬼のような撤収

三瀬さんのブログからです。

東北画。
あぁ、疲れました、ほんとに。
トークイベント、ものすごい人数でびっくりしました。わざわざ足を運んでいただきありがとうございます。赤坂憲雄さんにも来ていただき、重い言葉をいただきました。
鬼のような1時間撤収のあとは高橋コレクション日比谷でのカオスラウンジへ。
彼らと僕らの欲望や欠乏や空間作りの同質性と異質性が感じられて興味深い。

ただこのことについてはまたゆっくりと考えることにしましょう。
とにかく今は行動とカタチにすることを優先に。

いろんな意見が出ることが健康的だと思います。
後追い記事もいくつか出る予定です。
さてようやく東北への船出ですよ!

以上

いやあ、本当,撤収はすごかったですよ。よく時間内に終わったなという感じです。
ご苦労様です。

今日は、この頃の銀座の画廊の現状を聞かせてくれと電話インタビューがありました。
また、後日、そのことに触れてみたいと思います。

2010.4.19.Mon

IDFのブログ見つけました。

今、IDFのギャラリーでは、生川和美展を開催中です。
これがすばらしいんです。
ブログを見ていたら、あれ、私のことが書いてある。
うれしいですね。
IDFは、名古屋のコマーシャル画廊ですが、いい作家さんが多く育ってます。
オーナーの千華さんは、デザイナーの才能もあり、実業家であり、奥様であり、ママでもあります。
一人何役も。。。
私よりタフです。

以下、IDFのブログです。

東京からアートスペース羅針盤の岡崎さんが
8周年のお祝いにかけつけてくれました。

貸しと企画を行っている羅針盤はIDFの忙しさの比ではなく、
月に4展示。考えただけで目が回ってしまいます・・。
そんなタフな岡崎さんには、私がかつて絵描きをしていた頃から
お世話になっていて、今は同業となり、仕事の悩みを相談したり、
一緒に楽しく飲んだりと、ありがたい存在となっています。

いつもありがとう!!

2010.4.20.Tue

墨の新しい可能性

今日は、実験的な試みである展覧会を開催。
墨を使った作品というくくりで12名の個性的な日本画家に依頼。
早速、ユーキャンで出版している趣味の水墨画という雑誌の取材があった。
今、この時期に何故墨なのか?から始まり、なぜ、この作家達を選んだのかに至り、インタビューは続く。
朝からコレクターさんがひっきりなしにいらっしゃる。
作品も4点が売約となり、好評だ。
5時からオープニングが始まり、参加作家さんが10名集まり、大変な盛り上がりだ。
個性的でユニークで楽しい作家さんたちばかり。
作品は明日にはアップします。
私のわがままな企画のために惜しみない努力と作品提供をしてくださった参加作家さんには感謝の気持ちで一杯です。
作品を見れば、どれだけの労力を使って描いているか、手抜きのない真摯な仕事ぶりに感激し、テンションは、上がりっ放しです。
小品の新作もたくさん用意しました。
期待を裏切りません。
是非、見にいらしてください。


2010.4.22.Thu

妖怪図

昨日、アートソムリエの山本さんがいらして、以下のようなブログをアップしてくださった。

●今日は仕事で東京に行ったついでに京橋の羅針盤で行われている「墨の新しい可能性」展をみた。これは12人の若手日本画家が墨の可能性に挑んだ作品を展示するものだ。確かに各人が墨の大作を発表しているが、中には日本画の小品が何点もでていた。中では以前の個展で河童の屏風を出していた満尾洋之の「妖怪図」というミニ作品がおもしろかった。
 来週は東京芸大の現役日本画家10人による「といろ展」が開催されるが、こちらもおもしろそうだ。

2010.4.25.Sun

ツイッター

ツイッターなるものが流行っている。
すごい量、しかもすごいスピードの書き込みだ。

今日、読んだツイッターに、羅針盤は日本画に徹していて飽きたなあ。。。と書いてる人がいたが、5月の展覧会は、すべて日本画ではない。
油画中心なので、その撤しなさに唖然とするだろなあ。
すみません。

2010.4.25.Sun

ア二エスカフェのランチ

大学時代の友人と久しぶりにランチをすることになった。
そこで前から気になっていたラフィナートホテルのア二エスカフェのランチに行った。
ここのおすすめはスウィーツである。
スープに野菜サラダ、肉料理やパスタや魚料理から一品選び、さらにパンがつく。
すごいのは、飲みもの。
お気に入りは、肌にいいハーブのお茶。
たいへんおいしくブレンドされていて、三種類もある。
絶品は、スイーツだ。
4種類もある。どれもすばらしくおいしい。
これで1050円は安い。

2010.4.26.Mon

羅針盤下見会

本日も遠方からコレクターの方々がお越し下さった。
2時から宴会が始まり、前にも聞いたことがあるが、熊谷守一のすざましい画家の生涯の話だ、
「子供が餓死しても、絵を売らなかっただよ。すごいねえ。描いて描いて描きまくるんだよ。それが絵描きってもんだと。」
モロッコの珍しいワインを開けて、おすすめするが、あまり反応はない。
さて、そうこうしていると、新宿のmiura artのオーナーの三浦氏がいらした。
書家の姫も来場。
日曜日とはいえども、私はお客様のために画廊を開けております。
いっそ、日曜日も営業しようかしらんと考えておる。。。。。

2010.4.27.Tue

といろ

数億年前、昼間の世界を恐竜が大手を振って闊歩していた頃、我々の祖先は、ゲッシ目(ねずみ)として誕生し、恐竜に食べられないように、夜行性として闇の世界を生きた。

哺乳類も恐竜の一部から進化したわけだが、長く闇に生きるうちに、色覚を失い、わずかな光、月とかの、に敏感になった。

さて、それからまた大分時代が進み、恐竜が絶滅した。そうして哺乳類が昼の世界に登場し、ようやく色覚を取り戻したのは、人類と高等な類人猿たちのみで、いまだにほとんどの哺乳類には色覚が無い。

また、人類が取り戻したのは三原色だが、昆虫類たちには4原色の色覚細胞があるらしい。

虫のほうが色覚が豊かなんだね。

様々な波長の電磁波のうち、視覚で捉えられるのは、紫から赤までのほんのわずかな波長の間でしかないが、その波長の差を脳内で色という情報に変換している。

そうなんですかね。
そういえば、沖縄に行ったとき、『なぜ、この海がこんなにも青く、美しいと、思うのか、君は不思議に思わないかい?』と問われたことがある。
いい質問だなあと思ったが,強い太陽の光に目眩がして、くらくらしていたので、それどころではない。
色彩にうるさい画家が色について以上のことを書いていたので、面白いと思い、引用させてもらった。
今回の展覧会は、といろ展である。
十人といろという意味合いの展覧会で、今回が3回目である。
現役の東京芸大の日本画専攻の学生とOBのグループ展である。
今回も大変評判がよく、もう6点も売れている。
遠方からも電話での問い合わせがあり、なかなかの反響だ。
おすすめの小品があります。
この機会にぜひ、購入してはいかがでしょうか?
え?こんな価格でこんな素敵な絵が買えるなんて、ちょっと驚きです、、、、、という声が聞こえて来そう。
5000円の小品は売れてしまいましたが、まだ,いいのあります。
価格は,内々にしていますので、画廊のスタッフまでお声かけください。
完全な営業トークですね。

2010.4.28.Wed

私には、2つ違いの弟がいる。
誕生日が同じなので、誕生日のケーキはいつもひとつ。
あほな弟は兄弟姉妹というものは、同じ日に生まれると信じていたらしい。
考えれば分かるだろう。
そんなはずがあるまい。
三歳の頃、海上自衛隊の航空部隊につとめる父は仕事から帰ると、隣の漁師と一緒にイカ釣り漁船に乗り込んで、朝帰り。
疲れも知らず、自衛隊に行くという、信じられないタフな男であった。
男たるものは、タフであるのが当り前、仕事は,2つはこなせるぜ、しかも愚痴はこぼさない。
これぞ,男と育てられたはずの弟は、父から逃げまくり、軟弱の極みと思うような男子であったが、
なかなか立派な社会人になっている。
人間は成長する。


2010.4.29.Thu

自分の声で歌おうよ。

ピカソの色使いはひどい。
ターナーの人物画はどうしようもない。
ソール・スタインバーグのスケッチ技術は最低だ。
エリオットは日銭を稼げなければ暮らせなかった。
ボブ・ジュランは、歌を歌えなければ、ギターも弾けない。それでも彼らはやめなかった。

これは、アメリカで大人気の名刺漫画家の「オリジナルワンな生き方」という本からの引用だ。
『人は、表現されたカタチに感動するのではなく、その先にある人間性、その人の声、そのものに感動する。』と語るヒュー・マクラウドの言葉はとてもいい。
何事ものめり込んでみなければわからない。
芸術は魔物だが、芸術にのめり込んだ人間にしか分からないものは確かにある。
のめり込んでいると、やがて、絵を見ただけで、作家の声を聴き分けるのだ。
そうなると、しめたものだ。
喜びと感動とときめきが一度に訪れ、至福感に満たされる時が来る。
たった絵を見るという習慣だけでだ。
だから、コレクター同士は、不思議な感覚でとりとめのない言葉でも会話が成立してしまう。


 


   

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