小田恵理子展の今回の見所は、掛け軸だ。
龍の入れ墨を身体中にいれた子供が左右対称に槍で突き合う姿を描いた掛け軸の作品が7つもある。
昔は大地に根の張った神代櫻を見上げるように描き、圧倒的な生命力をテーマにしていた。
しかし、数年前から、ある事をきっかけにして、生命力の象徴として、子供の絵を描き出した。
大正昭和のノスタルジーに浸ることなく、いつの時代も変わることのない子供の嘘、偽りのない姿をストレートに描く。
子供の喧嘩をじっと見つめる小田の目には、通低音として、子供への深い愛情があり、さらに大人を
戒めるかのような、あるいは励ますかのような爽快感がある。
うちの甥っこ(今は高校生)が5歳にして、吠える犬から「俺が守っとる」と威勢良く、こゆおばちゃんを守った時、『男はこうして男になるのだ』と誇らしく思ったものだ。
さて、夕方になり、集まった数人とタスマニア産の牡蠣を食べに行った。
3丁目にあるGOSSというタスマニア産のシーフードとワインのお店でコースを食べるというので、カロリーを気にして大反対したが、結局、シャンパンとワインの赤と白に牡蠣2個、薄切りのホタテ、豚のローストという軽めのコースを注文。
さらにチーズとくるみパンなどを追加で頼み、たらふく食べてしまった。
GOSSの店長が素敵なのと牡蠣が200円という安さに惹かれて、通いつめたが、あまり人には教えたくない大好きなお店である。