《作家略歴》
ホリグチシンゴ
HORIGUCHI Shingo
経歴
1993 京都市生まれ
2012 東大寺学園高等学校卒業
2016 多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒業
2018 多摩美術大学絵画学科日本画研究領域修了
個展
2017
The Field and Daylight / ガレリア青猫（西荻窪）
The Field and Daylight / montanO-librO（船橋）
2018
The Field and Daylight U / アートスペース羅針盤（京橋）
賞歴
2018
第13回大黒屋現代アート公募展 入選
2017
金谷美術館コンクール2017 入選
神山財団第三期奨学生
2016
ギャラリーへ行こう2016 入選 / 数寄和（西荻窪,大津）
2015
八王子市夢ビエンナーレ 奨励賞 / 八王子市夢美術館
《作品コメント》
厚紙で作ったブロックやドローイングを描いた布などを組み合わせて空間の中に構成する。
それは自分にとって絵を描く前のエスキースであり自分のイメージに形を与えるための設計図でもある。
それらは建物のようになったり、街のようになったり、それにすら至らない抽象的な空間になったりする。
それらを写真で撮影した後、表面上の模様やアウトラインだけの情報をPC上で抽出し、現実上の絵画の画面に物質を介して転送していく。
一度、質量のない情報に変換された空間のイメージは、線や色や質といった余剰な要素が加わりながら再び物体感のある絵画として厚みを持っていく。
僕は絵を描く上で、自分は３つの領域を常に感じながら制作している。
画面の向こう側にある存在しないはずの仮想の空間性、
画面の表面上にある色と形の平面性、
画面のこちら側にある質量を持った素材の物質性、
これらが絡み合いながら予測出来ない方向に作品を転がしていった先に、情報でも物質でもない、言語の外側にある何かが自分の作る作品の上で生じるのではないかという錯覚。 |
