〜猫ギャラリー始まる〜
2017.10.11、京橋三丁目にある「アートスペース羅針盤」で開催されている「伊藤清子展(会期 : 10/9〜10/14)」を拝見しました。
いったい何枚の絵が展示されているのか数えるのも大変なくらい展示されている。世の中には、猫カフェというのがあるが、ここに描かれた猫たちは彼らがモデルであることが多いという。素晴らしいのはその表情の豊かさである。作品のなかには「大首絵シリーズ」というのもあるのだが、そのシリーズに限らず、どの作品も猫顔が「ドアップ」で「どや顔」である。その猫たちの視線が360度で押し寄せてくるから堪らない。いやはや凄い迫力で、猫好きでなくてもその存在感に畏れ入るだろう。特に、セルフポートレートの次の添付写真2枚(背景が赤と黄色の大型作品)は秀逸である。猫というのは犬と違って小動物であるせいか、全身像で現されることが多いが、この2枚の顔面ど迫力は空前絶後のデュオ・ポートレートである。存在感という言葉は彼らのためにあるといっても過言ではない。おまけに「可愛い」。我が家にも猫はいるのだが、主人を無視した「唯我独尊」の行動が、猫と飼い主の距離感としては好きだと言う方も多いと思うが、この展示会場の猫たちは距離間なんてなんのその、これでもかとすり寄ってくる。絵画という世界のなかでしか味わえない夢のような"cat world"である。なお、猫ちゃんのことばかり書きましたが、作品のモデルには添付写真でご覧いただけるように「ワンちゃん」や「ウサギさん」「アヒルさん」等も登場します。
追伸、オーナーの岡崎さんに聴いたところでは、千駄ヶ谷の佐藤美術館で「〜現代作家70名が描く、つくる〜吾輩の猫展(会期 : 11/7〜12/24)」があるそうで、勿論「伊藤清子」さんも出品するそうです。