私の制作はある程度手を加えた画面に薄い和紙を重ね、そこからまた手を加える、という作業を繰り返します。薄い和紙を重ね、下の色が透けて見える工程や、透過性の高い絵具と物質感や被覆力のある絵具を同時に使用しもう一度描き起こす作業は、記憶を呼び戻す感覚と、薄れていく感覚のそれと似ています。重なった映像を一つの画面に、単一の集まりだが調和的に共存する画面を表現する時、どういったアプローチが必要なのか。日々模索し続けています。

粂原　愛

【略歴】-------------------------------

1989 埼玉県深谷市生まれ
2015 多摩美術大学大学院日本画研究領域　修了

【受賞】
2013
ALBION AWARDS 2013　金賞受賞
第13 回福知山市佐藤太清賞　特選　
2014
一般財団法人神山財団　第1 回奨学生( 優秀賞/ 作品買い上げ)
2015
第26 回臥龍桜日本画大賞展　桜賞受賞
新生堂絵画賞展　入選
2016
第26 回臥龍桜日本画大賞展　桜賞受賞
第34回上野の森美術館大賞展　優秀賞

【展示】
2013年
「七彩輪6」（銀座Gally 風）
「polaris」( 銀座スルガ台画廊)
「こめつぶつぶより展」（山猫軒/ 埼玉県）
「奇麗展」（銀座ギャラリー石）
2014年
「Expected Artists 2014」(Shonandai MY Gallery/ 六本木)
雪舟美術協会　日本画選抜特別展（東京都美術館/ 上野）
「octet」( 佐藤美術館/ 新宿)
2015年
「next 展」 (REIJINSHA GALLERY,Tokyo/ 銀座)
個展( アートスペース羅針盤/ 京橋)
「渺渺展」（東京銀座美術館/以降,16年）
「未来展」( 日動画廊/ 銀座)

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