この野草のひと束 

2016.5.30.Mon.〜6. 4.Sat.

11:00〜19:00

※最終日17:00まで


吉井 宏平
斉木 駿介
内田 太郎
柴田 高志
塚原 舞加
上久保 泰志
浦川 大志






○展覧会コンセプト

「野草は、その根深からず、花と葉美しからず、しかも露を吸い、水を吸い、死んで久しい人間の血と肉を吸い、
おのがじし自分の生存を奪いとる。その生存も、踏みにじられ、刈り荒らされ、ついに死滅して腐朽するまでだが。
だが私は、心うれえず、心たのしい。高らかに笑い、歌をうたおう。」(魯迅・「野草」題辞より)

私たちは生きる。野草のごとき無明の個性とともに。しかしそれでも各々の標榜する表現を、
時に追い求め、時に発現を待ち、めいめいの内に脈打つ熱を自覚し輪郭を与える九州出身の若い作り手七名による展覧会。


○作家略歴


柴田 高志
Takashi Shibata

1986年 福岡県直方市生まれ
2008年 九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業

2011年 第二回ドローイングとは何か/大賞
2012年 第17回ナマイキヴォイスアートマーケット/グランプリ
2012年 ART AWARD NEXT 2012/入選
2013年 第二回宮本三郎記念デッサン大賞展/入選
2015年 第三回ヴァニラ画廊大賞展/都築響一賞

身体を動かす。思考する。その二つが砕けちり、分子のような形になる。その二つが絵の様なものに滲んでいく。
あらゆる意味での文脈は遠く見えなくなり、そこにあるのは不定形で不安定な茫漠であるきりです。


内田 太郎
Taro Uchida

1988年 佐賀県生まれ
2011年 九州産業大学芸術学部美術学科 卒業
九州産業大学卒業制作展 優秀賞(買上賞)
2014年 FIELD OF NOW 展/洋協ホール(銀座)
2015年 移転2周年記念展/飯田美術(銀座)
2015年 Field of Now展/飯田美術(銀座)
2015年 リアリズムの世界/飯田美術(銀座)

暗闇に浮かび上がるモノトーンの女性像。暗闇や無彩色が感じさせる謎というものを意識しています。


吉井 宏平
Kohei Yoshii 

1987年 福岡県生まれ
2014年 九州産業大学 大学院 芸術研究科 造形表現専攻 博士後期課程 修了
2008年 アクリル美術大賞展2008  美術の窓賞
2012年 清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ  優秀賞
2014年 シェル美術賞2014  木ノ下智恵子審査員奨励賞
2015~16年 FACE展 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選
個展5回(2010、2012福岡・東京、2014、2015)

都市風景画をテーマに私の生きた社会の現実、そして、その社会の中で生きる私の心象を表現したいと考えている。


斉木 駿介
Shunsuke Saki

1987年 福岡県生まれ
2012年 九州産業大学 博士前期課程 芸術研究科 美術専攻 修了
2010年 九州産業大学卒業制作展 優秀賞(買上賞)
2013年 「友達100人できるかな?」 KANZE ARTS(福岡)
「内田太郎 斉木駿介 吉井宏平 crossing 」アートスペース羅針盤(東京・京橋)
2014年「International Fine Arts Exhibition」PARK WEST Gallery(NY)
2015年 「FACE 味藤渚/斉木駿介/ユ・キョンジン」 アートスペース羅針盤(東京・京橋)

どの方向から見てもサイコロのすべての面を見る事は出来ない。
どの方向から見るかでそれは全く別の存在に姿を変える。


塚原 舞加
Maika Tsukahara


福岡を拠点に活動する素描画家。
2015年 九州産業大学芸術学部美術学科卒
2015-『WALK THE LINE』/ ギャルリー志門(東京)
2015-『九州美術系大学卒業制作選抜作品展』/KANZE ARTS(福岡)
2015- 個展『残り香』/アートスペース貘(福岡)

言葉として生まれ出なかった未成熟な感情を蟲と呼び、そのフォルムを記録している。外核は見えない熱と寄り添い日々溢れる。対極する細胞を繋ぎ、クオリアの合点がみつかるまで、その境地をリアルに観たい。


上久保 泰志
Hiroshi Kamikubo

1990年 鹿児島県産まれ
2012年 Hiroshi Kamikubo exhibition  『revival』(直方谷尾美術館別館アートギャラリー)
2013年 九州産業大学芸術学部美術学科卒業
2013年 卒業制作展 優秀賞・買上賞受賞
2013年 new jewelry artist exhibition「SELECT11」(銀座)
2016年現在、福岡にて宝飾業に職人として修業中

無機物である金属を素材に選び、生命の美しさを表現しています。金属の様々な表情に命を見せる事を追求し、伝統技法を用いて限られた色彩の中で魅せる表現を目指しています。


浦川 大志
Taishi Urakawa

1994年 福岡県生まれ
2014年 個展(福岡、art space tetra)
2015年 黄金町バザール(神奈川)
個展(札幌、ギャラリー門馬ANNEX)
第24回英展 優秀賞(福岡、田川市美術)
アートフェア札幌(札幌、ギャラリー門馬)

物の存在や認識に対する関心から記憶に関する絵画やインスタレーションなどを制作しています。今回は複数のイメージが分解された地層の様な抽象画を制作します。





 


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