岡部 翔太
1988年 茨城県生まれ
2012年 多摩美術大学情報デザイン学科芸術コース卒業
私は行為の生起した場として作品を捉えている。私にとって作品を制作することは行為が生起し刻まれていく場に立ち会うことなのである。ここで「立ち会う」という言葉をあえて用いたが、これは制作において行為の主体である私自身をメタ的に捉え、継起する思考のプロセスをそのまま作品として表現する私の意図を表したものである。私は複数の技法を重ねて行くことで主体的行為の痕跡を、時間的な層として作品の上に堆積させていく。それは芸術行為に先立つ思考を粒子的で半透明な膜の内に沈めていき、世界内世界としての自己の等価物である作品に偶発性と忘却の息を吹き込むことなのである。私の作品の1つ1つは地形的であり、あるいはその地形を覆う地衣類のように繁茂する表面性の膨張である。
そして私はつねに訛りとして世界から派生する器官を生み出そうとしている。それは私の思考を漉しとり、取り込みながら再生産される思考の臓器である。私は行為の繰り返しによって立ち上がってくるもの掬い取りながら、重層的な意識の領域である作品の強度を高めていくことを目指している。
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浦川 大志
1994年、福岡県宗像市生まれ。
九州産業大学芸術学部美術学科3年
来歴
個展
2015
現れては消えるもの、ギャラリー門馬ANNEX、福岡
2014
何気ない一日みたいなもの、銘茶屋カフェ、福岡
ヒトリ成人式展、art space tetra、福岡
2013
ヒトリ卒業制作展、IAF shop*、福岡
実験と破壊、九州産業大学、福岡
グループ展
2015
第24回英展、田川市美術館、福岡
99人展、ギャラリーQ、銀座
Capture-2展、ギャラリーQ、銀座
正方景展、ヴァルトアートスタジオ、福岡
2014
第39回大学版画展、町田市立国際版画美術館、東京
福岡アジア美術ふたりエンナーレ、IAF shop*、福岡
長方景展、ヴァルトアートスタジオ、福岡
過程と主題、九州産業大学円形ギャラリー、福岡
2013
部屋を飾る絵画・写真、art space tetra,福岡
受賞
第24回英展 優秀賞
レジデンス
黄金町バザール2015、神奈川−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
津々木 祈子(Tsuzuki Reiko)
1989 熊本生まれ
2012 グループ展 happy hour funny talk 名古屋市市政資料館
2013 愛知県立芸術大学卒業・修了制作展 桑原賞
H/ASCA展 入選 堀美術館
あいち卒展コレクティブ アートラボあいち
2014 第23回奨学生美術展 佐藤美術館
2015 愛知県立芸術大学大学院博士前期課程 油画・版画領域修了 |