今回は、「常滑の思い出シリーズ」を中心に展示しました。常滑を初めて訪ねたのは、2008年2月だった。そこで「やきもの散歩道」沿いに残る土管や水瓶の廃工場の佇まいに魅了された。
長い間探していた「滅びと再生あるいは希望」のテーマに合致する風景だった。この風景に寄り添って描いてみたいと強く思った。以来30回数回の常滑通いとなりました。その成果発表です。
この間、描いていた建物が取り壊され民家に変わったところもありました。
歌田 眞介 略歴
1934年生まれ
1959年、東京芸術大学美術学部油画科卒業。61年、東京芸術大学美術学部油画専攻科修了。
同学部絵画科絵画組成研究室副手、同助手、すいどーばた美術学院講師をへて、72年、創形美術学校修復研究室室長に就任。
95年.同修復研究所と改称。所長に就任。
95年、東京芸術大学文化財保存学保存修復(油画)研究室教授。
98年より、同大学美術館館長を兼任。
現在、愛知県立芸術大学美術学部油画専攻客員教授。30年にわたり、幕末、明治の洋画家高橋由一の技法の解明に取り組み、油画作品約40点を科学的に調査してきた。
2010年 個展(アートスペース羅針盤)
著作『油画を解剖する 修復から見た日本洋画史』(NHKブックス)
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