作家さんインタビュー★
こんにちは!
ゲリラ豪雨や雷の多いこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
お出掛けの際には傘を持ち歩かれると安心ですよ(^O^)
現在アートスペース羅針盤では、「女流日本画家12人展」を開催中です。
今回は出品作家の木村みなさんにお話を伺いました!
作品のテーマについて教えて下さい。
ー以前から、テレビで観たドキュメンタリーの影響で、遺伝子やDNAに関心がありました。遺伝子組み換えの野菜や、犬の遺伝子操作は、いいとこ取りをして、人間の都合のいいように操作されているのです。
しかし、いいところ同士をくっつければ更にいいものが出来るという考え方は、安易過ぎるんじゃないか、いつかしっぺ返しが来るんじゃないか、と感じました。
昨年から「特別な木」のシリーズを描いています。その「特別」という表現には、遺伝子組み換え作物などの、人間が「特別に」作ったものへの皮肉が込められています。一見綺麗だけど、どこか変。その変な事実を知らない私達。その不気味さや矛盾を自分なりに解釈して描いています。
画材について教えて下さい。
ー基本的には日本画で使う画材を用いていますが、その中に、パステルや水用絵具を用いています。水用絵具は発色が良く、油絵のようなテクスチャーと、透明感が長所です。日本画と違う材質を用いることで、面白さが出るので使っています。古くからずっと用いられているという点で言っても、日本画の画材には魅力があると感じています。日本の伝統を学ぶことも出来ますし、それを継承していくことにもなるので日本画にこだわっています。
面白い落款ですが、なんて書いてあるのですか?
ー「みな」という名前は、水無月に生まれたことからつけられました。なので「水無」という漢字を、中国の金文文字を用いて作って頂きました。
いつ頃からこのテーマの作品を作られているのですか?
ー2007年制作の、「花ノ精」からです。地面に落ちた花をみて、この花もいつのまにか土に戻るんだよな、とイメージしていました。そこから、生命力や命の循環ということを考えるようになり、自分の心理や内面的なものを表現するようになりました。また、昨年頃から一見美しい自然にも矛盾があるということを、「特別な木」のシリーズで表現するようになりました。
今後の作品のビジョンなどはありますか?
ーその時その時の自分が嫌でも作品に出ます。その偶然性を大切にしているので、あまり計画はしません。しかし、「常に全然違うことをしたい」とは決めています。
木村みなさんありがとうございました!
女流日本画家12人展は土曜日まで開催中です!皆様是非お越し下さいませ。