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インタビューから

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作家さんインタビュー☆

こんにちは!
羅針盤でボランティアスタッフをしています、明治学院大学大学院1年生の小原賢佳と申します。

今後Facebookを通じて作家さんのインタビュー記事を更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします!

今回の展覧会「Rashinban Selection-新しい表現を目指して-」には7人の作家さんが出品していますが、今回は、私と同い年ながら多方面で活躍中の福井伸美さんにお話を伺いました!

出品している作品について教えて下さい。

ー一番大きな作品『自分と、似てない分身と、』は、卒業制作なんです。
これは、『自分と、包み込むものと、』、『自分と、永遠に優しいものと、』を含めた3連作のうちの一枚です。
その他の作品は、卒業制作以後、新しく制作している、「大切な人たちにもらった言葉シリーズ」です。
また、イラストの仕事をしているので、知っている人が来やすいように、イラストを描いたトートバッグや靴も出品しています。

卒業制作のテーマについて教えて下さい。

ー私たちは大切なもので溢れかえった世界で生きています。それらはあまりに優しく、またあまりに残酷であり、「絶対的なもの」なんてのはきっと、ほとんどないのです。昔はそのもどかしさをそのまま絵にぶつけていました。そのため、悲しい雰囲気の絵が多かったように思います。しかし最近、もしかした絶対的に愛しきれる、信じきれるものはあるのではないか、と思うようになったんです。
東日本大震災が起きた時、私は3度震災ボランティアに行きました。
1回目はまだ5月くらいで、がれきがそのまま残っていて、めちゃくちゃな状態でした。
2回目に行った時は、がれきがブルドーザーで一箇所に集められて、灰色の丘になっていたんです。
3回目に行った時、灰色のがれきの丘には草が生えて、緑色の丘になっていたんです。

それを見た時、人間の想像を遥かに超えた津波の力によってめちゃくちゃになった土地を、絶対的な力で自然が元の姿に戻そうとしていると感じたんです。
また、私はハワイに行きました。
ハワイにはキラウエア火山という活火山があります。いまだに噴火して街を飲み込む火山ですが、現地の人々は、そのキラウエア火山の頂上にいるペレ様という神様を信仰しているんです。人々にとってペレ様は絶対的な存在でした。

この二つの体験を通して、「自分ではない、誰かにとって絶対的なもの」を絵に残そうと思い、制作してきました。しかし、今回の卒業制作では、「自分にとっての絶対的なもの」を描いてみようと思い、母、姉、死んでしまった愛犬のコロをモチーフに選びました。
今回出品している『自分と、似てない分身と、』は、姉と自分を描いています。

「絶対的なもの」はそれぞれの人の中にきっとあると思います。私の作品が誰かの救いになるように、たいせつなものを切りとって愛し続けられるように、願っています。

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貴重なお話ありがとうございました!!
是非生で作品を観にきて、お話を伺って頂きたいと思います!

 


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