テーマについて
抽象も具象もとりわけ意識しておりませんが、近年次第に具体的な形態イメージからははなれてきています。それは様々な関係性の中で絶えず変化し続けるモノや出来事の断面に感応した、一瞬の心の動きをひとつの心象風景として画面に留めようとしていることからくる必然かもしれません。
私のスクリーンプリント
版づくりに於いては、多くのスクリーンプリント作家が行っているであろう写真製版法(手描き又は写真によるポジフイルムをスクリーンに焼き付ける)を採らず、敢えて手工的なブロッキング法(スクリーン上のインクを通過させたくない部分を直接目つぶしする)にこだわっています。
これらの版を多数刷り重ねる言わば絵画的手法を通して、平面的・無機的であるスクリーンプリント本来の特製との融合から生まれる表現に取り組んでいます。
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