略歴
二科展 四回出品
新塊樹社 10年在籍 準委員にて退会
85回 国展入選
画集--日本列島2周し、画集4冊出版
その他エッセー集数冊出版
東関東大震災を経験し、大自然の前に人間がいかに無力であるか日本人はもとより世界中の人たちの知るところとなりました。
地球45億年の歴史の中で、何千回と繰り返されたことであろうことを考えると
今ここに存在すること自体,奇跡といえるかも知れません.そして勿論人間たちがどう思うとに関わらず大自然は今後も変化し続けることでしょう。
地球上に生息するあらゆる生物の一つに過ぎない人類は、この大宇宙の中に組み込まれていることを再認識して、生から死のいわゆる人生をどう生きて行くかが、問われているのではないでしょうか?
こんなことを考えながら、アートのもつ意味を考えると、生死の問題に関わらず,人類が人間として進化した過程から、それらしきものが出現し、途絶えることなく、今日まで文化遺産として営々として、築かれてきたことを考えると、やはり人間の精神性を満たすものとして、不可欠のものではなかったのではと思われます。
勿論、自分がその中の一端を到底思えませんが、自分が絵らしきものから離れられず,人生の貴重な時間を費やしていることへの自問自答をいつも繰り返しております。
総てが合理的で、計算し尽くされた人生などあり得ないと思いますが、絵画の世界はあてどもない宇宙にさまよい出たような感覚があります。
その辺のところに私は魅力を持って,臆せず無駄を承知で、チャレンジしております。
野田 保
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