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梅雨入り

松崎有希子展も大盛況でした。
梅雨入りしましたが、松崎有希子の描くあじさいはすがすがしいです。
しかも、いつもいつも見てくれるお客様に満足してもらおうという彼女なりの努力と気持ちの伝え方には、こんなに気持ちを込めて描いたのにうまくいかなくてすみません、、、、というような謙虚さが好きですね。
なんで俺の芸術を分からないんだろう、この世の馬鹿な奴らには分かんないんだよ、というようなおごり高ぶった気持ちは微塵もありません。

以下のような感想などいただきました。

先週末は松崎さんの個展で楽しませて頂きました。
なんだか忙しなくて失礼しましたが、沢山の花を拝見させて頂き、入梅の折に爽やかな気持ちになりました。
松崎さんの個展もいつもお母様もいらしてとても和やかに感じますし、その反面、作品のバイタリティーと何方にもお声掛けなさっていらしゃるホスピタリティーに敬服いたします。
作品は朝顔の小作品などは飾りやすく、何と言っても青がきちんと「花」になって瑞々しく、
お持ちになった方は枯れること無い永遠を毎日眺められることと羨ましく思います。
また、いつも本当に羅針盤のメンバーは作品にはっきりと成長が印されて、もちろん人格的にもですが、岡崎さんの先見の明なのだろうと感服いたします。

最近は美術の業界もニューウェーブに直面していると思います。
作品作家、ビジネススタイルなどなど。
一番は「お客様」だと思います。
旧来の方々も然ることながら新規のお客様、具体的には始めて観る方、持つ方が自然発生的に増えたことです。
本当は画廊さんや画商さんのお考えになることだと思いますが、サービス面の強化が必要に感じます。
私なんかは思う一方でまだ何も出来ていませんが、作品の簡単な取扱説明書を今度から添付できるように目下検討中です。
また1つの空間で新旧入り乱れる場合にも一策必要かななどとも。
しかし新規といって絵などは初めてでも、仕事でもなさっていれば社会人としての感覚(嗅覚)を無視できないと思います。
美術業界の事情は直ぐにお見通しとなってしまうかもしれません。
これについて「あきない」をどうするかと考えてしまいます。

今日読んだブログにこんなのがありました↓
●徳を育む人間学(学)と、知識・技術を学ぶ時務学(芸)
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20100613
張栩氏「碁」の話。「concentration」の方法。とても面白かったです。
3つほどセレクトします。

1.どんな相手であっても、自分が勝つ確率は10%くらいだと思って対局に向かいます。一手一手打ちながら、20%、30%と積み上げていくような感覚です。
2.普段から疲れた脳に最後のひと仕事をさせる訓練をしておくべきだと思います。
3.囲碁は千年以上続く素晴らしい文化で、人生をよくする力があると僕は心底信じています。

1.からは「獅子搏兎」天才でありながら努力家を感じます。
3.は碁でなくても、どの国の文化にも置き換えられる素晴らしい言葉だと思います。

相変わらず長くなり失礼しましたが、また楽しみに伺わせて頂きます。
御礼と感想まで。

 


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