葉子ちゃんの後ろに描かれた顔の無い作品は、「塞ぐ まだ何も考えられない」とあるが、モデルさんらしい可愛い女の子が初日に来た。
とても仲がいいらしく、1日中、彼女に付きっきりだ。
私が一番気に入っているのは、「引っ張る 引っ張っているつもりらしい どちらが引っ張っているかわからない」という絵だ。
黒い服を来た見知らぬ人の洋服は、黒い鑞でいっぱいだ。
月刊 ボザールの4月号で、「目に見えない真実のかたち」という特集では、展示中の「レース編みとベリーケーキ」という、絵がどのようにして描かれたのか、下書きから完成までが丁寧に掲載されている。
「今回はケーキとレース編みをモチーフに選びました。ケーキとレース編みは、幸せや甘さ、優しさの象徴として描きました。それを画面いっぱいに配置することで過剰な様子を表しています。それが幸せの状態かどうか。少し違和感をもって頂ければこの作品はうまくいったと思えます。」