今日は日曜日。
たまの休日くらい、時間を気にせず寝たい。
商売繁盛をよそおう羅針盤は、日曜日には、ギャラリーの前に並ぶお客がいたりする。
しかし、いつも長い行列を作っているのは、イデミ・スギノのケーキ屋さんの前である。
本日も羅針盤の前にはたったの2人。
イデミ・スギノの前には大勢ならんでいるのだが、売り上げの単価では決して負けていない。
だろ?と二人の客は、私を励ました。
スギノさんは、フランスはリヨンのパチシエの大会にて、蒔絵にあるような金粉をデコレートしたチョコケーキで見事一位になった。
スギノさんは、『僕はカリスマパチシエですぞ』と、ご自慢のケーキをもって、ご挨拶にいらしたが、フランスでは、ギャラリー街にケーキ屋が在るのが、通常らしい。
で、ここ、日本を代表する有名画廊街と認定された京橋にケーキ屋をオープンさせたのだ。
明日からオープンするのは、小田恵里子展。
小田恵里子さんのファンのコレクターさんだからこそ、昨夜、どんなに二日酔いであろうとも、羅針盤の前にお並びいただけるのである。
有難いことであります。
さて、お買い上げいただいたので、ほっとする間もなく、次の展覧会場にもお連れした。
場所は、小平の駅前の眼科に隣接する白矢アートスペースである。
9/23までの3日間、現代音楽とのコラボレーションをテーマに3夜連続のライブペイントを同時開催する予定。
今日は、フランス人イケメン君を4人も連れて来た女性作家、大田和亜咲宜さんにも逢えて楽しいオープニングだった。
我々は、オープン前の午後2時についてしまい、お客さんをお送りした後、時間があったので、インド料理屋でひよこ豆とチキンのサラダをつまみにビールを飲んだ。
辛いがおいしい。
正直、現代音楽は苦手なので、早々に家に帰ることにした。
私は、お芝居も好きではないし、現代音楽もあまり好きではない。
じっとして聞いていなくてはならない講演会なども、苦手だ。
絵画は、時間に縛り付けられることもないし、自分のペースで見れるので、とてもリラックスしていられる場だと思う。
息のつまる世の中で、感性を磨くだけで、充分に精神を満足させてくれる美術作品の鑑賞は、私のような気ままな人間にはぴったりである。