藤田淳子略歴
1958年 東京芸術大学絵画課油画部卒
*グループ展　
1957.8年　読売アンデパンダン展（東京都美術館
1979年　　モダンアート展受賞
1980年 日本美術家連盟.モダンアート協会会員に
1983年よりモダンアート明日への展望展（横浜市民ギャラリー,埼玉県
　　　　　　立近代美術館等）
1986〜1996年“POINT NOW”展（横浜市民ギャラリー）
1997〜2003年“WORKS”展”（横浜市民ギャラり−）
2001年　　神奈川県,マレーシアペナン州友好記念展（本郷台アースプラザ
2003年　　KORE INTERNATIONAL　ART FAIR2003,SEOUL
　〃　　　　日韓国際現代美術展（神奈川県民ホール
2004年　　ノー・ウオー美術家の集いYOKOHAMA展
2005,6年　　今日の反戦展(丸木美術館　

*1984年　　ガラスモザイク壁画制作（世田谷,マンションエントランスロビー
*個展
1970年　　　自由が丘画荘
1973年　　　サトウ画廊(銀座)”ある日見た雲”
1974,5,7,9年みゆき画廊(銀座
1979,83年　自由が丘東洋信託ホール
1980年　　　櫟画廊（銀座）”SOARING”
1982,4年　　銀座絵画館”Atmosphere”
1983,5年　　銀座鎌倉画廊
1987,8,9年　gallery ART SPAGE(青山)“Miicrocosmos”
1990年　　　シロタ画廊(銀座)
1992,4,7,9年 ギャラリーセンターポイント”Atmosphere,Labiyrinth,etc.”
2001年　　　ギャラリーセンターポイント(銀座)“Microcosme-GENOME”
2004,6,年　　アートスペース羅針盤（京橋）“Microcosme,”
2005,8年　　STRIPED House Gallery（六本木）
2009年　　　アートスペース羅針盤　“Microcosmos-Wonderland”
　

　　
　この10年、即ち21世紀に入ってからの私のテーマは　それまでの から　 に変わり昨年の2008年からは現在のタイトルに変わる。
そのきっかけは　ヒトゲノムの解析が明らかになった事に私が興味を持ったことだ。
ミクロの世界も探れば探るほど奥が深く　もしそこに降り立ったら　そこはそこなりの大変広い、いや広大無辺な世界なのだと。宇宙の果てを探る如く私はミクロの世界をテーマに作品を作り出した。
小宇宙を探り作品化するのは　ワンダーランドに踏み込んだ“不思議の国のアリス”に自分自身をなぞらえる。あるときは戸惑い道に迷い、途方にくれもがき突破口を夢中で探す。
又有るときは、わくわく胸の高鳴りを沈めながら自分の道を切り開いて行く。
　私の今回の作品はカンバスに油彩であり表現としては線だけで造る。定規を用いたような線とは対極の手描きの線だ。以前ある人に「この絵は習字だ！」と云われた事が有る。前衛書道作品はカリグラフィと云って絵画の範疇に入っているが、絵画を描く私の作品が書道と近縁関係に有るのかもしれない。例えば一本の線に肥痩が有る事や、かってに方向転換をする等だ。色彩を持った線は次の層では別の色の線に成り、色の重層構造に幾重にもなって私の絵画は生成されて行く。やればやるだけ課題は山積し、まだ当分 “wonderland”から脱出する事は出来そうにない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2009.10.8
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　藤田淳子