|
レゾナンス
2007.6.17.sun.~6.23.sat.
11:00~19:00
※最終日17:00まで

resonance
共鳴・共振・響き・反響。また、共鳴状態をさすこともある。物理系がその固有振動数と同じあるいは非常に近い振動数を持つ力により振動させられたとき、振動の振幅が著しく大きくなる現象。
私達は1999年に多摩美術大学・女子美術大学を卒業し、以来、それぞれのペースとスタイルで日本画の創作活動を続けてまいりました。
その過程で、事あるごとに衝突してきた問題・・それは、「日本画とは何か・なぜ日本画なのか」という創作研究の根底に対する漠然とした疑問でした。歴史的見解では、明治時代の開国によって、ヨーロッパから入ってきた西洋画に対して古来の伝統的技法で描かれているものを「日本画」と呼ぶようになり、技法的見解では、墨・顔料等を膠という動物性の接着剤で画面に定着させる技法を「日本画」としたようです。
しかし、私達が日本画の創作研究を今日まで続けてきたのは、伝統や技法を継承してゆくためというよりは、自然界から生み出された
美しい素材や、粒子の織りなす奥深い世界にどうしようもなく魅せられてしまったことに他なりません。鉱石を砕いて作られた顔料の煌き・様々な表情を見せる墨の艶・強くてしなやかな和紙の肌合・・
これらの素材に自らの思想や感情を重ね合わせ、日本画の可能性を狭めることなく展開してゆき、一般的な日本画の概念を解き放つことが、私たちの理想とするところです。
タイトルのごとく、共鳴し合う想いと各々の作品が皆さまの心にも響いてゆくような発表ができれば、と思っております。
|
■足立 正平(あだち しょうへい)
1976年 東京都生まれ
1999年 多摩美術大学日本画専攻卒業
2000~2003年 中国・中央美術学院国画系進修
2003年 個展 龍順成画廊(北京)
2006年 グループ展 レゾナンス/日本画作品4人展・KEY gallery(銀座)
グループ展 8人展・ギャラリー石川
帰 一
(きいつ、いちに帰る)もっと簡潔に、直截に。無駄な能書きを添えずに。
考えないで、悩みながら。そうやって搾り出したもの、たとえば一本の線で、ひとつの点だけで、事が足りるように。
じっくりと自己の内面を画面に置き換えたい。
■神保 千絵(じんぼ ちえ)
1976年 千葉県生まれ
1997年 千葉県展 奨励賞受賞
1999年 女子美術大学芸術学部日本画専攻卒業、卒業制作優秀賞
創画展(03、05、06年)
2000年 春季創画展(03~07年)
2001年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻日本画領域修了
2002年 女子美術大学教員作品展
2003年 グループ展 ハニカム日本画作品展・青樺画廊(銀座)~05年
2004年 A.PAL Work Japan 2004 Art exihibition(O美術館)
2005年 個展 Oギャラリー(銀座)
青垣日本画展2005 入選
トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 入選
2006年 羅針盤セレクションHOPE2006―様々なニホン画―(京橋)
グループ展 レゾナンス/日本画作品4人展・KEY gallery(銀座)
個展 Oギャラリー(銀座)
2007年 コレクターへのすすめ展[ミニ屏風]
(Oギャラリー・銀座、サンフランシスコ)
羅針盤セレクション日本画選抜展HOPE (京橋)
上野の森美術館大賞展 入選
有 機
絵になる瞬間に出会うのは、何気ない風景の中に潜んでいる点と線との集まりの中に、偶然生まれた表情やリズムを発見したときです。
クールで無機質なモチーフの中に「生」の要素を取り入れて、全体を構成している各部分が互いに密接な統一と関連を持てるように、私なりの解釈で画面に表現したいと思っています。
■神山 玄(かみやま はるか)
1975年 神奈川県生まれ
1999年 多摩美術大学日本画専攻卒業
2000年 INDIA. VISVA‐BHARATI one year Foreign Casual Course卒業
2004年 個展 アトリエTK(銀座)
ヨコスカ平和美術展
2005年 個展 小野画廊企画(銀座)
ヨコスカ平和美術展
2006年 グループ展 レゾナンス/日本画作品4人展・KEY gallery(銀座)
グループ展 8人展・ギャラリー石川
動 作
動いている物は動いている様に描く。今回は大道芸人を描いています。一つ一つ目で追えない速さなので、とまって見えないように描いています。次はもっとそこだけ取り出していければと思います。
■松本 慎吾(まつもと しんご)
1975年 東京都生まれ
1999年 TAMAうるおい美術展 市民賞受賞
多摩美術大学日本画専攻卒業
2000年 三渓日本画賞展 入選
グループ展・アートサンサシヨン(麻布)
2001年 多摩美術大学大学院美術研究科修士過程日本画専攻修了
個展 アートサンサシヨン(麻布)
2007年 グループ展 レゾナンス/日本画作品4人展・KEY gallery(銀座)
2007年 上野の森美術館大賞展 賞候補
影/光
心の奥に響くモチーフを自分の感情というフィルターみたいなものを通して画面上に出していきたいと思っています。鉄、錆、埃、排ガスの臭い、騒音、光、影。それらに囲まれているその時の自分。それらが自分を囲んでいるという空気感。そういったものを画面から感じ取れる様な作品を描いていきたいです。 |
 |
 |
 |
 |
|
|