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作家さんインタビュー☆立花多美子編

作家さんインタビュー☆

9.23〜9.28までアートスペース羅針盤にて開催中の、立花多美子展の作家、立花多美子さんにお話を伺いました!


Q.会場突き当たりに赤い絵があり目を引かれますが、あれはどういった作品なんでしょうか?


A.あの絵には元の絵があるんです。元の絵は『随想"ぴょーん"』という130号の大きな作品で、今回の個展のために小さく持って来やすいように描き直したんです。この赤とオレンジのトーンは、夕焼けの色です。あの、うわー!というような色に包まれて、ここにずっといたいなぁ、、という現実逃避的な願望の作品です。縦長の画面は難しかったので、画面の外まで広がっていくようなイメージで描きました。


Q.他の作品は白っぽい印象がありますが、この絵だけ赤いのは何故ですか?

A.実はこの作品の白バージョンが隣の作品なんです。普段は白バージョンのような淡くふわーっとした色を使っているのですが、元気がない時に赤を使うんです。自分の性格と真反対に見せたい、とにかく逆をやってみたい!と思った時に赤を使います。

Q.丸く、どんどん増えていく細胞のような丸は、どういった意味があるんですか?


A.確かによく細胞と言われます。私は看護師で、産婦人科にもいたことがあるので、胎児擬似体験の作品を描いた時に、細胞をイメージして描いたことがあります。ですが、実際にはちょっとしたぐるぐるの落書きを描いたりしているうちにどんどん派生していって、あんな形になるんです。


Q.ところどころに顔がある虫のようなものがいますが、キャラクターか何かなんでしょうか?


A.落書きしているうちに、自分の中で物語が出来てきて、絵と対話しながら描いています。その中でなんとなく動物や虫に見えて来たりするものに、顔を描いたりして遊び心を出しています。描いている時はとても楽しいんです。また、観る人によって好きな向きで観てもらえるように、どの向きでもいいように描いています。一部切り取ってもきちんと絵になるようにしていたりもします。向きによって雰囲気も変わってくるので、時々展示期間中も変えたりしています。


Q.いつから絵を描かれているのですか?


A.高校時代に美術部で絵を描いていました。結婚して、子供が生まれてから、また絵を描きたいと思うようになって、32才の時に再び絵を描き始めました。34才の時にモダンアート協会に入り、会員として展覧会に出品するようになりました。今は岐阜に住みながら、農機具置き場でのびのびと制作しています。

立花さん、貴重なお話ありがとうございました!
桂ゆきやジブリの世界を感じさせる作品達、観ていてとても癒されます☆

 


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