羊水の中にいるとき、胎児は一億年分の歴史のめくるめく夢を見て生まれてくるのだと云う。
その胎児の見る夢を表現している5メートルの大作は、今日、美術館に買い上げとなった。
今年の4月には、最年少でも話題となるにちがいないが、120号の作品が、日経日本画大賞展に選ばれることになった。
評判が評判を呼んで、大勢の方に見に来て頂き、皆、歓声の声をあげる。
そして、何時間も画廊にいて時を忘れるお客様がいるので、いつも帰りは9時過ぎだ。
多摩美術大学の有名教授が、40年教員をやって来て、こんなにひたすら絵を描ききっている生徒は初めて見たとのお言葉通り、描ききったといえる作品群には目を見張るものがある。
今世紀の大物スターの誕生に心が躍る。
彼女の中から湧き上がるエネルギーは、留まる事を知らない。
忘れかけていた、体内回帰を体感する空間。
そして、見た人々は忘れる事の出来ない作品として、皆の記憶に刻まれるだろう。
ドミニカ共和国とボリビアで幼少期から学生時代を過ごした彼女の瞼に焼き付いた風景はどのようなものだったのだろうか?
これからの活躍が期待される。