ベートーベンのコンサートに誘われたので、池袋にある芸術劇場に行く。
田園など有名な曲ばかりだが、やはりすごいと思わずにはいられない。
あまり音楽には詳しくないが,小学生の頃からクラリネットを習っていたので、音にはうるさい。
クラリネットの音色が大好きだ。
モーツアルトが好きだった。
いつのまにか弟が私の買ったレコードを聴いていて、モーツアルトにはまっていたのには驚いた。
兄弟というのは,間接的にでも影響を与え合うものなのか?
今日は昼間にスパンアートギャラリーに行ったが、種村さんがいらっしゃったので、すこしお話をすることが出来た。
種村季弘というドイツ文学者に傾倒した20代であった。
ドイツのホフマンに夢中だったことがある。
種村季弘先生のご子息さまがスパンアートギャラリーをなさっているとうわさで聞いたが、なかなか御会い出来なかった。
種村先生は私の恩師であり、現代美術の水先案内人でもあった。
とにかく,早口で、博覧強記で、その後、書物を読みあさったものだが、頭の回転は全く追いつかない。
憧れるばかりで、近寄ることも出来ず、ギャラリーを始めた時に挨拶も出来ないほどだったが、こうして、息子さんとお話が出来るなんて,なんだか不思議でならない。
お父さんとは何か違うなあと思うけれど、すこし面影があったりして、なんだかそばにいるだけで嬉しかったりする。