今週は、大御所の藤田淳子先生の個展。
大学の教育学部の美術教育に30年以上携わった。
毎年、個展を開催し、制作意欲は衰えるどころか、ますます旺盛だ。
生きることが絵を描くこと。
絵を描くことが、健康の秘訣とおっしゃるように、個展開催中は毎日会場にいて、来て下さるお客の
一人、一人に声をかけて、お話なさるお姿は、大変、魅力的で、すばらしい。
昨日は、9時まで画廊を開けていたが、イタリアの甘いお酒、チンザノをなめるように、ちびちび飲みながら、やや毒舌気味の先生のお話を伺い、大笑いした。
藤田先生のタイトルは、『ミクロコスモス-ワンダーランド』だ。
村上春樹のハードボイルド-ワンダーランドではないが、村上春樹も良く読むとのこと。
会期中に、またいとこさんが先生の結婚式の写真をお持ちくださった。
先生は大変お美しく、また、男爵様と思われるかのような旦那様のお姿。
やや時代を感じさせるセピア色の写真。
芸大を卒業されて、すぐご結婚されたというが、生涯、芸術の魔性に取り憑かれ、炎がめらめらと燃えているような精神には、感服せざるをえない。