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伊藤清子展ー浮遊するくらげたちー

昨日、ダンスパフォーマンスがあった。
浮遊するクラゲのような、無重力空間にいるかのようなしなやかな動きにすっかり魅せられる。
今まで見たことのない不思議なダンスだったので、とても印象に残った。

クラゲの透明感やぬるぬるした質感やとらえどころのない動きを描くことは大変難しい。
しかも水の中にいるというのなら、背景はブルーにしても良いところだが、黄色やピンクにして表現している。
見るものをだます、あるいは絵画化ということが成功しなければ、作者が求めているイメージは伝わりにくい。
クラゲの足の部分は空間を作り出し、クラゲのひらひらが存在感を出しているため、水に浮かぶクラゲをイメージし、そこに動きを追って見る。
横長のキャンパスに何体ものくらげが絡み合い、もつれあい、浮遊する。
どこに行こうとしているのか。
キャンパスからはみ出して、浮遊するくらげを楽しめる空間。
とても心地いい。

 


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