古澤 恵利菜 企画 中西智美 長谷川知美 大山菜々子 3人展
2025年3月17日 - 2025年3月22日

この度、3人+1人の展示にお越しいただき、ありがとうございます。本展では、大山菜々子、長谷川知美、中西智美の3人の女性日本画家が、それぞれの独自の視点で描く日本画の世界をご紹介します。そして、彼女たちの才能を引き出すキュレーターとしての役割を担うのは、古澤恵利菜です。
すいどーばた美術学院で出会った私たち。共に学び、切磋琢磨しながら、女性同士のつながりや友情を育んできました。その環境は、私たちの作品に大きな影響を与え、互いにインスピレーションを与え合う場となりました。
本展にてご覧いただく作品は、各々の生き方や感性を反映したもので、伝統的な技法と現代的な表現が融合しています。観客の皆様には、私たちの描くそれぞれの物語を通じて、彼女達の視点からの日本画の可能性を感じ取っていただきたいと思います。
絵画が持つ力、視覚的な感動、そして心の響きを共有できることを心より楽しみにしています。
この度の展覧会を通じて、ぜひ彼女達の視線に触れ、新たな日本画の魅力をご体感ください。
出展作家: キュレーター:
大山菜々子
長谷川知美
中西智美
大山 菜々子
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程日本画研究分野修了
【個展】
夜を数えて(銀座モダンアート/東京)
寄る辺のない(柴田悦子画廊/東京)
わたしのものでは無くなっていくきみへ(柴田悦子画廊/東京)
星を喰らう夢を見た(SUNABA GALLERY/大阪)
1month with you(デザインフェスタギャラリー/東京)
境界の実験室(柴田悦子画廊/東京)
muse:SORA(画廊一兎庵/東京)
on the edge(柴田悦子画廊/東京)
microcosmos(SUNABA GALLERY/大阪)
八方美男(画廊一兎庵/東京)
楽園を出る、きみの手をとって(柴田悦子画廊/東京)
TIDE POOL(LE METTE gallery /広島)
【グループ展、公募展】
NUDE 礼賛ーおとこのからだー(DUB GALLERY AKIHABARA/東京)
少年展Ⅰ〜Ⅳ(東京)
美しい男展Ⅰ〜Ⅷ(東京)
30の顔(REIJINSHA GALLERY/東京)
大山菜々子×下重ななみドローイング2人展 Cross Point(Magpie cafe/東京)
他
【その他】
雛倉さりえ著「アイリス」装画/東京創元社
フジテレビ「有吉弘行の脱法TV」番組内VTR用作品制作
今回の展示では昨年11月に広島県にて開催した個展「TIDE POOL」にて発表した作品を中心に出品致します。
以下、個展「TODE POOL 」ステートメントより
ータイドプールとは、海岸で干潮時に取り残された潮溜りのこと。
小さな括られた世界の中にも生物は生きており、やがて時がくれば大きな世界と繋がる…まるで人の心のようです。
自分の世界と外の世界が繋がる”その時”を少しの恐怖心と好奇心を持って待っている、そんな若き日の心を記録に残しました。
中西 智美
2019年
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程日本画專攻修了
修了模写 国宝倉貴山縁起絵巻 山崎長者巻 大学買い上げ
【受賞歴】
2016年
安宅賞受賞
2018年
再興第102回院展 初入選
2018年
第73回春の院展初入選
画面を構成する色彩と、そこから生まれる空間表現。その可能性の追求が私の制作のテーマです。具象と抽象、両方の表現を使い分けながら、色彩の力を探求しています。花や鳥などの具象モチーフは、その印象を独自の色彩で再構築することで、現実にはない、しかし確かに存在するかのような実在感を生み出します。一方、抽象表現は、色彩構成そのものが空間を創り出す可能性を追求し、より純粋な色彩の力を表現します。
近作「まだねむい」は、幼い息子との日々から着想を得て、彼の視点を想像して世界を捉えようとした試みです。和紙を重ねることで生まれる、ぼやけた視界は、見えるようでいて見えない、曖昧な世界を表現しています。色彩という明確な情報と、その奥に広がる捉えきれない奥行き。その狭間で揺れ動く感覚を、この展示を通して皆様と共有できれば幸いです。
長谷川 知美
2021年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻博士前期課程日本画 修了
【個展】
2017年 ぎゃらりぃ朋
2020年 ぎゃらりぃ朋
2021年 ギャラリー杉
2022年 日本画展〜華の万華鏡〜 仙台三越本館アートギャラリー
2022年 日本画展 福岡三越ギャラリーⅥ
2024年 GALLRY一翠堂
2024年 ギャラリー杉
【グループ展、公募展】
2021年 第42回東京五美術大学連合卒業・修了制作展 国立新美術館
2021年 第76回春の院展 日本橋三越
2024年
「日本画の極みを求めてー未来を担う東海の作家たちー」 平野美術館
【受賞歴】
2019年 女子美術大学卒業制作「加藤成之記念賞」
2021年 女子美術大学修了制作「大久保婦久子賞」
【SNS】
私は植物をテーマとして作品を描いている。私が意識的に画面に植物の「生」を描くことによって一瞬の煌めきと刹那的な生命が私とシンクロしてくれる気がする。この世に生まれた私には、生物学だけでは説明できない価値を物質的形に表すことが許されている。植物の存在を表現することによって自分が完全に植物とシンクロし幼少期にタイムスリップしたような感覚に陥る。それを表現することによって生きる意味を見出すことは、人生の昇華ともいえる。植物の生命力、人間や自然が生きている意味を日本画画材を使い画面に表現したいと考えている。


























