モーニングコール 芹澤マルガリータ 岡野敦美 竹本あや 上野比佐子
2021年2月22日 - 2021年3月6日
※2/27(日)は休廊
「モーニングコール」
ひんやりとした空気のなか、春の訪れを待つこの頃、カーテンから差し込む朝の光とともに 鳴る、一本のモーニングコール。深く長い眠りから目を覚まし、闇夜の世界からほんのひと 時でも解放されますように。そのような願いとともに開催する、平面作家4名によるグルー プ展です。
各々「光」や「記憶」について取り組み、絵画のもつその豊かな可能性を探究し、独自のアプローチで知覚に伴う感覚や記憶そのものをうながします。昨今オンライン化が進む日常のなかで、人間としての様々な感性・感覚が呼び覚まされるような視覚体験を提供する、上野比佐子、岡野敦美、芹澤マルガリータ、竹本あや、の作品をぜひご高覧ください。
上野 比佐子
1982年 | 大阪府生まれ |
2005年 | 大阪芸術大学 芸術学部映像学科卒業 |
2007年 | 京都造形芸術大学(現 京都芸術大学) 芸術学部歴史遺産学科卒業 |
グループ展
2018年 | 「83/99人展」 / ギャラリーQ(東京) |
2019年 | 「上野比佐子・兼未希恵 二人展」 / ギャラリー子の星(東京) 「親戚三人展」 / MAG 南森町アートギャラリー(大阪) |
2017年夏、絵を描き始めてすぐの頃、作品について知人より「風が砂漠に残した模様のように、自然現象のように美しい」と言われた。その言葉を聞いて、自分が何をしようとしているのか少し分かった気がして嬉しかった。
恐らく、在るのは意味ではなく「衝動」。衝動の結果の「現象」。とても個人的な現象ではあるけれども、いつかどこかで誰かのソレと共鳴するかもしれない。
岡野敦美
1988年 | 愛媛県生まれ |
2012年 | カルフォルニア州立大学ロングビーチ校美術学部 ペインティング・ドローイング学科 卒業 |
個展
2015年 | “28 Day Cycle” / (Bermudez Project(ロサンゼルス・ カルフォルニア/アメリカ ) |
主なグループ展
2012年 | South California Public Radio (パサデナ・ カルフォルニア/ アメリカ) Californians / CU Gallery(韓国) VACANT STOREFRONT / Gallery Exp(ロサンゼルス・カルフォルニア/アメリカ ) The Nature・ Collaboration Show / Max L. Gatov Gallery( ロサンゼルス・カルフォルニア/アメリカ) |
2013年 | REFLECTION 2013 / Gallery Art Point(東京) |
2014年 | SPACELAND II Escape from Spaceland / Bermudez Project (ロサンゼルス・カルフォルニア/ アメリカ) Creators Factory京都国際映画祭 (京都) |
2018年 | MMM Art(Art Circle・スロベニア共和国) |
2019年 | 夏のシンフォニー展 / 中和ギャラリー(東京) |
2021年 | シンフォニー展 / 中和ギャラリー(東京) |
葉の影が地面に揺れる様や、水面に反射する陽の光を見ていると、それが自分の中にちらちらと響いてくるような感覚がある。
光とその残像が、知覚されることで沸き起こる感覚は、日々記憶され、色のレイヤーとなって私の中でゆれている。
色のグラデーションは時間のあらわれでもある。
色の移り変わりの中に、自然や生き物や絵画、全てどこかで繋がっていることを感じる。散りばめられたヒントに絵を描くと出会うのである。
芹澤マルガリータ
1982年 | モスクワ生まれ |
2007年 | 京都造形芸術大学 美術工芸学科日本画コース 卒業 |
2009年 | 京都造形芸術大学大学院 芸術表現専攻 日本画領域修士課程修了 |
個展
2006年 | 個展 / ロシア国立極東大学 博物館(ロシア/ウラジオストック) |
2008年 | 個展 / 立体ギャラリー射手座(京都) |
2013年 | 「カ ラ フ ル 」 / アートスペース羅針盤(東京) |
2016年 | 芹澤マルガリータ展 / アートスペース羅針盤(東京) |
2019年 | 個展「Traveling」 / アートスペース羅針盤(東京) |
2021年 | 個展「Serenity」 / アートスペース羅針盤(東京) |
受賞・入選
2019年 | 美術新人賞デビュー2019 入選 |
2021年 | 第56回神奈川県美術展 入選 |
2022年 | 第1回 FEI PURO ART AWARD ミュージアム賞受賞 |
2023年 | 第2回 FEI PURO ART AWARD 入選 |
主なグループ展等
2009年 | Play Art Laboratory the 4th meeting point「Deep into」 / 神奈川県民ホールギャラリー(横浜) |
2010年 | 京都アートフェア2010-京都の芸術家たち- / 京都市勧業館みやこめっせ(京都) |
2011年 | 羅針盤セレクション2011 Vol.2 注目の女性作家4人展 / アートスペース羅針盤(東京) |
2013年 | ベネトンコレクション imado mundi 展 / Fondazione Querini Stampalia (ベネチア/イタリア) |
2014年 | 一期一絵展 (以降毎年)/ 杏林大学病院 院内ギャラリー(東京) |
2019年 | 美術新人賞デビュー2019 入選 入選展 / フジヰ画廊(東京) |
2020年 | 羅針盤セレクション 6人展 / アートスペース羅針盤(東京) など、都内を中心に多数参加 |
2021年 | モーニングコール展 / アートスペース羅針盤(東京) 第56回神奈川県美術展 入選 入選展 / 神奈川県民ホール |
2022年 | 第1回 FEI PURO ART AWARD 入選展 / FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(横浜) など、都内を中心に多数参加 |
箔や岩絵具など、美しい日本画の素材を用いて、旅先で目にした主にヨーロッパの風景を描いている。
本展覧会でのモチーフの多くは、以前取材したクロアチアである。
日本とロシアという二つの異なるルーツの融合と表現を模索し続けている。
作品を通して、懐かしさを感じたり、旅に出てみたくなったりと、そんな気持ちになってもらえたら嬉しい。
竹本 あや
「みること」に対する不確実性をテーマとし、人と人の物事に対する見え方の違いについて探求しています。糸や紙などの、具象物でありながらも抽象的なものをモチーフとして好んで描いています。
1995年 | 東京生まれ |
2018年 | 武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科 卒業 |
主なグループ展
2016年 | スクエア・ザ・ダブル vol.10 / フリュウ・ギャラリー(千駄木) |
2017年 | ART POINT Selection l / GALLERY ART Point(銀座) |
2018年 | 拝啓、向後の先端より / アートコンプレックス・センター(四谷三丁目) |
2021年 | モーニングコール / アートスペース羅針盤(東京) |
2022年 | 二人展『カクテル』/ カフェギャラリー カミカワハウス(東京) |
website▶︎ https://www.ayatakemoto.com/