山内寿美展 [inside]

2022年2月14日 - 2022年2月19日

ここ数年、アクリルボックスの中に様々なミクストメディアを構成した[inside](ヒトの内側)シリーズを制作している。

 当時、海洋プラスチック問題が浮上した頃、様々な対策がとられたものの、人体に入り込む有害物質を完全に排除することは、日常生活を営む上でもはや不可能であろう。それならば排除するのではなく、いっそ取り込んで進化したとしたら…、それは醜悪でとても美しいだろう、という妄想からはじまった。

 そして現在、未知のウィルスに人類は脅かされ続け、ついにはヒトの心もむしばんでいく。

はたして進化はただの妄想だったのか。

それでも作り続けなければ、どうにかなりそうな心情のなか、目に見えないものへの恐怖、畏怖、そして、同じく目に見えないものへの想いや祈り、そんなものがないまぜになった作品群を、ヒトの進化が妄想だとしても創作の原点に変わりない。

山内 寿美

略歴

岐阜市生まれ
筑波大学 芸術専門学群 洋画コース卒業

展示歴

2011「池田山麓現代美術展2011宇宙の連環として-新進作家と現代美術家-」 極小美術館(岐阜県池田町)
2012「山内 寿美 展」  極小美術館(岐阜県池田町) 
2015「岐阜県立加納高校美術科 50周年記念展示会」 岐阜県美術館
2017「現代美術の新世代展2017」  極小美術館(岐阜県池田町)
2017「山内 寿美 展[mixed-media]」 ギャラリーいまじん(岐阜市)  
2018「小さな絵の展覧会2018」以降毎年  スペースプリズム(名古屋市) 
2019「現代美術の視点2019」  極小美術館+カフェ・フランドル(岐阜県垂井町) 
2019「ギャラリーいまじん10周年記念企画展」 ギャラリーいまじん(岐阜市) 
2020「Win the Virus展」 「Win the Virus with SNS展」 スペースプリズム(名古屋市)
2020「X’MAS ARTIST SHOP2020」 以降毎年 スペースプリズム(名古屋市)
2021「現代美術の作法2021」 極小美術館+カフェ・フランドル(岐阜県垂井町)
2021「篠田守男と極小美術館の作家たち」  アートスペース羅針盤(東京都京橋)
2021「山内 寿美 展  [inside] 」 スペースプリズム(名古屋市)