SIMULACRE ー偽りの記憶ー
手塚葉子 日本画個展

2006.10.30.mon.〜11.4.sat.
11:00〜19:00
※最終日17:00まで


シミュミラクル simulacre
実際の事物ではなく模擬的な装置で事物の代替体験を行なうことを意味する。
現代社会では実際の事物、行為よりも、大量生産可能な模擬的な人工環境で安直な満足を得させることにより、真実の存在と価値を滅亡させることが指摘された。
シミュラクルは単なるコピーとは違い「オリジナルが欠落していること」そのことが問題だ。
オリジナルなものとのつながるが保証されていた理想的なコピー同士の識別基準が失われる可能性が問われている。(石岡良治著・抜粋)
自分が着目したいのは、真か虚なのか客観的には判断できるものではないのかもしれないということです。
自分が経験していないことを想像できるということは無意識に記憶を操作していることだと思います。
危険回避のために予測したり、創造するためにもそれは必要です。
しかし、自分が自分の記憶を偽っているということに対して自分を完全に掌握できていないという不思議さともどかしさを感じるのです。
そうした自分の視野の中に盲点を発見したときのような、自分に無意識にだまされているという気づきを表現しました。


手塚葉子
略歴 Biography

1979 栃木県に生まれる
2003 多摩美術大学 美術学部 絵画学科 日本画専攻 卒業
2005 多摩美術大学 大学院終了


2000 栃木県芸術祭美術展 日本画部門 入選
2002 第15回現代日本絵画展 大賞
2003 筆あそび大賞展 入賞
2005 第23回 上野の森美術大賞展 入選


グループ展
2003 若き画家たちからのメッセージ展(すどう美術館)
2003 二人展(すどう美術館)
2003 七味展(世田谷美術館)
2003 大学院終了制作展(銀座画廊)
2005 五美術大学制作展(東京都美術館)
2005 第二回 七味展(柴田悦子画廊)
2005 三人展(なびす画廊)
2005 グループ展(ギャラリー渓)
2005 個展(ギャラリー渓)
2006 グループ展(ギャラリー渓)


 


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