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初心に帰る

羅針盤が1999年の3月にオープンし、3月12日に父の兄にあたる隆善伯父さまからお便りをいただき、時々読み返して初心に帰っています。
伯父さまは既に他界していますが、小学校の先生でした。

各地から春の息吹の便りがテレビの画面にいろどりを添えてくれています。
そこへ、すばらしい便りが飛び込んできました。
それは、「アートスペース羅針盤」の開廊の案内状です。
わが姪で美の世界にかかわる人が出ようとは全く夢みたいな話です。
古代から世界中の人類の先祖たちは、「真」「善」「美」を追求してきました。
私の父は僧侶でしたから、善の世界を歩んできました。一族に名前だけ善をいただいている者が何人もいます。
真理の追究は学問の世界です。
古代エジプトのピラミッドの中に足跡がたくさん残されています。
ルネッサンスに見られる美の世界への人々のあこがれと多くの遺産は心の糧として如何に美を求めたかを示していますね。
このごろ週刊アートギャラリーが発刊されています。7号まで出ましたので、その度に書店に出向いて求めています。「巨匠達の作風に迫る」と6号のピカソのところに出ています。
美術史はよく知りませんでしたから、少し勉強してみようと思ったからです。
もし、近かったら現代の画家の作品を見に行きたいところです。人々の暮らしの中に潤いと安らぎを与えるものに美術の世界は大きな働きがあります。リストラと高物価の中であくせくしている現代人の心の中に必要なアートのニーズは今後益々大きくなるでしょう。
西洋でも中国でも日本でも権力の世界はわずかしか残ってはいませんが心の奥に深く入り込む宗教や藝術の世界は後世に残っています。
将来性のある仕事を選んだこゆちゃんのけい眼に敬服します。
古人のことばに「天の時」「地の利」「人の和」とあります。
前の二つはうまくできているので残された「人の和」を大きく育ててあせらず、じっくり取り組んでください。
信用が第一歩です。目先の利に走らず、客の立場に立ったサービスと誠実さで経営していけばきっと成長すると思います。育てたものを社会に還元するよう画廊から更に進んで美術館目指してがんばって下さい。


 


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