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2011.6.11.Sat

「日本現代美術マーケットの潮流:アートフェアを通して」

美楽舎 第260回例会

アートスペース羅針盤 中央区京橋3-5-3京栄ビル2F TEL 03-3538-0160
2011.6.19(日) 15:00〜16:30
懇親会   〃      16:30〜17:30
(懇親会費  会員1,000円 会員外1,500円)

■講演会(会員以外の方参加歓迎)
池内務 氏 (レントゲンヴェルケ代表取締役)
 
■美楽舎会員募集中
美楽舎は、美術愛好家による任意団体。会員は骨董から現代美術まで幅広い愛好家・コレクターです。
■美楽舎事務局 〒104-0061 中央区銀座1-5-1第三太陽ビル6F K’s Gallery 内
TEL/FAX 03-5159-0809  メール: HYPERLINK "mailto:kgallery@eagle.ocn.ne.jp" kgallery@eagle.ocn.ne.jp


1992年28歳での「アーノマリー」の活動では椹木野依とともに村上隆等の展示を開催、南画廊東京画廊以降の新世代現代アートの先駆的役割を果たした人です。
近年もアートスパイラルを開催、先般は「行商展」開催するなどめまぐるしく活動し、常に現代アートの先頭に立ち発信を続けています。


2011.6.25.Sat

伊藤清子展ー浮遊するくらげたちー

昨日、ダンスパフォーマンスがあった。
浮遊するクラゲのような、無重力空間にいるかのようなしなやかな動きにすっかり魅せられる。
今まで見たことのない不思議なダンスだったので、とても印象に残った。

クラゲの透明感やぬるぬるした質感やとらえどころのない動きを描くことは大変難しい。
しかも水の中にいるというのなら、背景はブルーにしても良いところだが、黄色やピンクにして表現している。
見るものをだます、あるいは絵画化ということが成功しなければ、作者が求めているイメージは伝わりにくい。
クラゲの足の部分は空間を作り出し、クラゲのひらひらが存在感を出しているため、水に浮かぶクラゲをイメージし、そこに動きを追って見る。
横長のキャンパスに何体ものくらげが絡み合い、もつれあい、浮遊する。
どこに行こうとしているのか。
キャンパスからはみ出して、浮遊するくらげを楽しめる空間。
とても心地いい。

2011.6.30.Thu

佐野紀満展 かすみ雲

佐野紀満の初個展は羅針盤だが、ずっとモチーフは動物だ。
動物は作者自身なのだろうか?
ややデフォルメされている。
しかし、その動物達をくっきりと際出させているのは、背景の装飾にある。
花が多いが,トケイソウやおだまきなど珍しい形の花ばかり。
佐野さんは、かなり勉強熱心なタイプで、日本画の昔からある伝統的な手法を実験的に多く取り入れる作家だ。
今回の新しさは、主にかすみ雲にあるようだ。
かすみ雲は、伝統的な装飾で、丸い雲のような形で、場面の仕切り直しや遠近法に使われるものだそうだが、今回はめだって用いられている。
銀箔の部分がほぼそうなのだろう。
やや暗めにしてみると、銀箔が鈍く輝き効果的である事が分かる。
覗き込むような動物のまなざしをより引き立ててくれそうだ。
しかし、優しいまなざしの動物達は、私たちを癒してくれるのであろうか?
遠いまなざしのチーターは困った表情をしている。
福島の子供達が内部被爆をしていると、ニュ―スで聞きながら、とんでもない事態が訪れたと思う。
原発の近くの海岸で打ち上げられた畸形の亀やイルカに罪はない。
水と空気と土がなければ,生き物は生きていけない。

 


   

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