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作家のいい分

ある作家さんのブログです。以下。。。

老舗の画廊が次々と閉廊している。

しかし、活きの良い画廊はそんなことには関係なく・・・。

とうことで、またまた銀座に数時間いました


こわれたなー。これまでの美術界。

学閥なり、画壇なり、美術の階段を、巨匠たちの作品を買い支えてきた老舗ギャラリーが、とうとう目に見えて崩壊し始めたのだった。

コレクターが、そういう権威という日本独自のマーテットの在り方にノーをつきつけた

1980年代までは、土地、日本の景気、芸術作品の価値は右肩上がりで、下がるなどという事態を想定していないから、画商さんは高額の作品を売る場合、慣習として、売り手に、いつかいらなくなったら、売ったときと同額で買い取ることを約束してきた。

何年も経って、価値の上がった作品を、売ったときと同額で買えるとすれば、画廊側も都合がいいというシステムでした。インフレ信仰だな。

ところが、今現在、デフレがすすんで、1980年代までの景気のいい時代に作品を買った方々が寄る年波で物故し、遺された子供が、受け継いだ作品を持て余し、色々な所に買い取りを求める。

しかしその時、このマーケットの崩壊で、買ったときのような値段で、買ってくれる所が一つもない。

そこで、売ったときと同額で買い戻すと言う画廊の言葉をたよりに買い戻してくれと、持ち込んでくる。しかし、買い戻すほどの力がもう無い・・・廃業。

これからは、美術作品にプレミアがつかない時代に入ります。まったくの実力次第。

リーズナブルな値段で、自分の目利きだけで権威に関係なく作家を選ぶ画廊だけが生き延びている。


というようなブログを見つけました。
作家さんを侮ってはならないというのが10年の画廊経験の私事の教訓です。

作家さんと深く関わってこそ、見えてくる実情があります。
知性も感性も優れて、さらに先見性もあるアーチィストの鋭い意見は、耳をダンボにして聞かなくてはならないでしょう。

私のささやかな経営手腕は、愛する作家の切実なるため息に耳を傾けるだけというささやかなことだけという気もします。

 


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