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亡霊

以前のことだが、東京駅で後ろから「あなたの顔にあまりにもはっきり誰か他の方の顔が写っているので」という若い女性が云う。
名古屋までの新幹線に乗るので、時間がない。
後ろからついてくるので、大きな声で『印鑑の勧誘?いりませんよ。』とはねつけた。
しかし、女性は、『今日,誰かの命日ではないですか?』としつこい。
はたと気がついた。
その日は,祖母の命日であった。
その日、地方都市のセブンイレブンで、竹取物語ではないが、かぐや姫のいた竹のようにぼーっと光るものを発見。
それは、文庫本の背表紙だった。
ジェームズ・アレンの『原因と結果の法則』と云う本だ。
地方都市のホテルで一気に読んだ。
素晴らしい本だった。
そして、どうしても他人とは思えない気がしたので,生年月日を見ると自分と同じではないか?
そして、弟とも同じで、弟のちょうど100年前の人だった。
「原因をもたずに発生する物事は何ひとつありません。発生することのすべてが、そうなるための正当な理由をもっています』とアレンは、人生の永遠の課題をシンプルに解き明かしている。
今年は十何年ぶりかでお墓参りをしたが、そのご褒美か?

 


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