2010.7.29.Thu

田村正樹展

新展開の田村正樹の展覧会をやっています。
さすが人気作家!!!
この猛暑にも関わらず、切れ目なく人が来ます。
大阪から滞在しています。
毎日、作家さんは画廊にいます
やはり圧巻は、大作です。
一つの宇宙と言うべき大画面と空間。
包まれるような空と手の中の宇宙。
どちらからも啓示を受ける、そんなすばらしい展覧会です。

2010.7. 3.Sat

生まれてる

「こゆさん、今日すごいいいことがあったんです。」というので、何かと聞いてみたら、玄関にミミズのような、小さいもの、しかもひょろ長いものがいるという。
近づいてみると、それはヘビの子供。
「いいことありますよねえ。。。。」というが、お金でも落ちていたのかと思うのが凡人。さすが作家さんは違う。
今日も、「笑われるかもしれないけど、今日はいけません。すずめのひながいて、えさが見つからないので見つかるまでは、出掛けられないと。」
ほほう、この一週間の間に、ヘビの子供が生まれ、雀の子供まで生まれた。
私には、ヘビの夢を見たら、お金が入ってくるといいなあと思うくらいだが、どうやら、展覧会よりも重要な出来事らしいのである。
金の雫ふるふると題する上野真由の作品は、ブータンの和紙にドローイングされた作品で、ちょうど
来られないと連絡が彼女からあったので、作品を今一度見てみた。
そこには、何か蠢く生き物の姿があるように思えてくるから不思議だ。
もともと、神話的世界に題材を求めて作品化してきたが、この頃は、立体のようなものも手がけるので、だんだん空想的、妄想的世界も現実味を帯びてきてしまったように感じるのは私だけか?
和田奈緒美さんの絵画は、細胞分裂のようなミクロの世界を描いた作品だが、生命の誕生を身体的、感覚的に表現されているように感じる。
テクニックではない、自分を見つめる大いなる畏敬の念が感じられてならないところが、魅力だ。
作品も作家の子供のようなもので、作家の産みの苦しみからしか生まれないが、ヘビの子どもはヘビからしか生まれず、雀の子供は雀でしかない。
無から生まれた大いなる作品に畏敬の念を持って見ることが出来れば、作品鑑賞はイマジネーションの宝庫となる。

2010.7. 1.Thu

普天間基地問題

今、羅針盤セレクションを開催中。
油画の専攻の作家さんを集めて企画した展覧会で,今回は羅針盤のおすすめ作家で、個性的な作家ばかり。
搬入から和気あいあいと楽しい。
オープニングはいつものステーキンくいしんぼからオードブルをケタリングした。
金城 徹の作品は、鉄の板に沖縄の風景を転写しており、そこから確かに沖縄の基地問題を考えさせられる。
しかし,思いがけなかったのは、若手作家といわれる彼らがワールドカップを控えたこの場に及んで、普天間基地問題について,熱く語るので,驚いた。
とにかく、皆、主張する絵画なのでおもしろいです。
見に来てください。
明日は9時までですので、ぜひ、普天間基地問題について語りたい方もお待ちしています。

2010.6.30.Wed

渡辺真木彦展 メールたより

%82%DC%82%AB%82%D0%82%B1.jpg

メールをもらいました。

今週の展示、素晴らしくて驚きました。
まだまだ私が知らないだけで凄い作家さんっていらっしゃるのですね、、、。
私も頑張ります。

2010.6.26.Sat

ランチ会

久しぶりで高校時代の友人とランチ会。
たった三人だったが、ラフナートのアニエスカフェに行く。
ランチの前に羅針盤で絵画を鑑賞。
「日本画って、こういうのもあるの?イメージが違う。サインの文字もじょうずなんだねえ。作家さんイケメンだねえ。。。」と、とても興味深そうだった。
友人自慢みたいだが、私の友人たちは、才媛で美人揃いだ。
話題は、癌に成らない為の食事についてだ。
昔、食品加工で匂いの研究をしていた友人は、匂いもストレスが関わっているという。
自分の匂いにもっと関心を持ち、健康管理に役立てなくてはと思った。

2010.6.26.Sat

淡い光

%93n%95%D3.jpg


「疲れた脳にもう一仕事させよう」というメッセージが気になったので、早速、渡辺さんが搬入でへとへとなのに、もう2点サムホールが0号の作品があるといいなと何度となく云ってみた。
すると、二日目に,「淡い光」という素敵な作品が完成を見た。
とても良い作品だったので、すぐにお嫁入りです。


2010.6.26.Sat

線遠近法

渡辺真木彦の展覧会を開催中だ。
展示が始まる前に下見に来るお客様がいる。
空に浮かぶ雲が真正面から描かれている絵や新宿のビルもジオラマのように描かれており、この独特な遠近法が見る人の目に違和感があるらしい。
現場監督さんや建設業を営む方には、この遠近法はおかしいという訳だが、作家さんの狙いはそこにある。
「線遠近法がなっとらん」とのご指摘だが、あっけらかんとした空には、大きな固まりのような雲がたくさんところ狭しと並んでいる。
雲というより氷山のようだという人もいる。
雲の上の空を描いたのは、砂漠にすむ女流作家だったが、空に浮かぶ雲は、一つ一つの表情が豊かで、なんと、楽しげなことか。


2010.6.19.Sat

顕微鏡

とても腰の低く、丁寧な絵の見方をなさる方で、毎週いらっしゃる紳士のお方が、神保千絵さんの作品をたいへん気に入ったらしい。
しかも、顕微鏡をプレゼントしてくださると言う。
それがもう、レトロな木箱に入っていて、もちろん,鍵がかかっている。
お車で運んでいただいたが、当のご本人も鍵を持ってして開けることが出来ない。
昨日の夜から今日の朝まで中身の顕微鏡が気になって、鍵穴を何十回も回してみるが、すごい錆のためか、全く開かない。
昨日の夜は,そのせいで,帰宅が大変遅くなり、真夜中になるとこだった。
今日の朝もやってみたが,だめだ。
大空襲の際に、この箱だけもって逃げ回ったという形見のような代物だ。
ただの顕微鏡ではないな、とにらんだ私は、神保さんが自宅に持ち帰るまでは、何としても、中を見たかったのである。
何とも開かない箱を睨んでる時に、高級メロンをぶら下げてのカメラマンがいらした。
メロンも魅力だが、ともかく、箱の中身が問題だ。
この人はきっと開けてくれるはずと直感。
開けて。。。。という間もなく、開きましたよ、となんの困難もなくいうので、拍子抜けした。
そこにあった顕微鏡は、家一軒の価値のあるドイツの高級な顕微鏡で、毛髪の内部まで見える。
慶応の小児科のお医者さま(私のおじさまと同じだあ。小児科の先生らしく,お優しそうでした。親しみが湧きます。)で4代目という方だからこそ、この顕微鏡を大事にされたというわけだった。
メカニカルな空間を描く神保さんにプレゼントしてくださったお医者さまは、午後、またおいでになり
開きましたか?といって、嬉しそうに顕微鏡の中をのぞいていらした。

2010.6.17.Thu

音楽的共感覚的絵画

神保千絵の展覧会を開催中だ。
真空管の内部を描いた作品だ。
神保さんは女性にしては珍しく、無機的なものが好き。
かわいらしい、その容姿とは、ずれた印象のミニマルな世界を描いてきた。
たとえば、ノルウェーの私書箱など。
初めて見た絵は、メトロノームだったが。
真空管の小さな部品は、彼女を魅了したか?
そこから抽出したもので、自分の世界観をランドスケープするといった手法で、メカニカルな空間と内在する空間をいかに演出するか?
そこに神保千絵の作品の魅力がある。
抽象美術のカンデンスキーは幼い頃からピアノをよくし、パウル,クレーも幼い頃からヴァイオリンをよくし、ベルンのオーケストラで弾くほどだったらしいが、神保さんもクラリネットをするためか、作品も音楽的共感覚的絵画のようだ。
その豊かな抽象造形は、形や色彩や量やマチエールの配置関係によって、まるで音楽を奏でるようなリズムとハーモニーで成り立つ。
曲線と直線で空間を造形しながら、押さえた色使いもいい。
あらゆる芸術は音楽の状態に憧れるといったのは、ショウペンハウエルだが、神保千絵さんの作品は久しぶりに音楽と絵画の共感覚的融合の楽しみを導いてくれるものだった。
恵まれた共感覚を生かしたランドスケープ。
真空管という小さな世界に小人になって、大きな世界でオーケストラを聴いているといった、夢のような劇場に思えてくる。
ぜひ、みなさんにもこの不思議な空間を味わっていただき、見に来ていただき、感想なりをいただきたいと思っています。

2010.6.16.Wed

梅雨入り

松崎有希子展も大盛況でした。
梅雨入りしましたが、松崎有希子の描くあじさいはすがすがしいです。
しかも、いつもいつも見てくれるお客様に満足してもらおうという彼女なりの努力と気持ちの伝え方には、こんなに気持ちを込めて描いたのにうまくいかなくてすみません、、、、というような謙虚さが好きですね。
なんで俺の芸術を分からないんだろう、この世の馬鹿な奴らには分かんないんだよ、というようなおごり高ぶった気持ちは微塵もありません。

以下のような感想などいただきました。

先週末は松崎さんの個展で楽しませて頂きました。
なんだか忙しなくて失礼しましたが、沢山の花を拝見させて頂き、入梅の折に爽やかな気持ちになりました。
松崎さんの個展もいつもお母様もいらしてとても和やかに感じますし、その反面、作品のバイタリティーと何方にもお声掛けなさっていらしゃるホスピタリティーに敬服いたします。
作品は朝顔の小作品などは飾りやすく、何と言っても青がきちんと「花」になって瑞々しく、
お持ちになった方は枯れること無い永遠を毎日眺められることと羨ましく思います。
また、いつも本当に羅針盤のメンバーは作品にはっきりと成長が印されて、もちろん人格的にもですが、岡崎さんの先見の明なのだろうと感服いたします。

最近は美術の業界もニューウェーブに直面していると思います。
作品作家、ビジネススタイルなどなど。
一番は「お客様」だと思います。
旧来の方々も然ることながら新規のお客様、具体的には始めて観る方、持つ方が自然発生的に増えたことです。
本当は画廊さんや画商さんのお考えになることだと思いますが、サービス面の強化が必要に感じます。
私なんかは思う一方でまだ何も出来ていませんが、作品の簡単な取扱説明書を今度から添付できるように目下検討中です。
また1つの空間で新旧入り乱れる場合にも一策必要かななどとも。
しかし新規といって絵などは初めてでも、仕事でもなさっていれば社会人としての感覚(嗅覚)を無視できないと思います。
美術業界の事情は直ぐにお見通しとなってしまうかもしれません。
これについて「あきない」をどうするかと考えてしまいます。

今日読んだブログにこんなのがありました↓
●徳を育む人間学(学)と、知識・技術を学ぶ時務学(芸)
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20100613
張栩氏「碁」の話。「concentration」の方法。とても面白かったです。
3つほどセレクトします。

1.どんな相手であっても、自分が勝つ確率は10%くらいだと思って対局に向かいます。一手一手打ちながら、20%、30%と積み上げていくような感覚です。
2.普段から疲れた脳に最後のひと仕事をさせる訓練をしておくべきだと思います。
3.囲碁は千年以上続く素晴らしい文化で、人生をよくする力があると僕は心底信じています。

1.からは「獅子搏兎」天才でありながら努力家を感じます。
3.は碁でなくても、どの国の文化にも置き換えられる素晴らしい言葉だと思います。

相変わらず長くなり失礼しましたが、また楽しみに伺わせて頂きます。
御礼と感想まで。

 


   

  〒104-0031 東京都 中央区 京橋 3-5-3 京栄ビル2F
TEL&FAX 03-3538-0160

E-mail info@rashin.net